2016年の2月に東京から沖縄へ移住した。50を過ぎてからの大冒険。
 沖縄の所々で感じる自然崇拝。

 沖縄の人々は、古から海や山の在るがままの自然に畏敬の念を持っているだけでなく、日常生活の中でも、人の在るがままの姿を大事にしているように思う。
 

 在るがままの姿。つまり、自然体。


 それは、無理をしない、させない。自分や他人を追い詰めないということ。

 助け合わなければ生きていけない狭い島の中で、他人や自分の失敗や間違いを責め始めると、身を置く社会がギスギスしてしまう。それを避けるための生きる知恵だ。

 密集すると互いに排除し合うという、全ての生き物に共通する本能を抑えた、人間だけが成し得る能力と言える。



 一方で、沖縄に「なんくるないさ」という方言がある。テレビや映画でも使われ、単純に「なんとかなるさ」と訳されるが、解釈を間違っている人も多い。

 夏休みの宿題をやっていなくて、始業式前夜に「なんくるないさ」とは使わない。

 大切なものを失って途方に暮れている人に、周りの人が「なんくるないさ」と声を掛ける。そういう励ましや努力に資する言葉であって、他力本願や誤魔化しに使うものではない。

 沖縄は過去、日本国内外からの侵攻や支配を受けて、多くの人たちが理不尽さや焼け野原を前になんくるないさと涙を流してきたことは察するに余りある。
 
 今なお続く悲痛な現実さえ、青い空と碧い海の幸福感に覆い隠されて我々には見えていないのが現実だ。

 忘れることができない記憶を心にしまい、相手を責め立てずに励まし合って前に進んでいる、沖縄の先人達から続く知恵と努力に甘えてはいけない。

  沖縄を想う今夜に、そう思う。

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【2013/10/06 18:19】 | 勝手にオキナワ談
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